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江戸時代から続く屋敷林「佐野いこいの森」

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今日は足立区佐野周辺を339。



北綾瀬地区には広い公園がたくさんありますね。実はこの佐野地域に「都内でもめずらしい貴重な公園がある」という情報を入手、今日はそこに向かいます。


佐野周辺も以前は農地が多かったんですが、今は土地が整備されて、住宅地やアパートが多いですね。



と、そんな住宅地のなかに突如出現した「森」。



なんだか「トトロの森」を思い出します。



上空から見るとこんな感じ↓



わかりますか? 周りの住宅と比較すると、すごく広いですよね。



今日紹介するのは、この「佐野いこいの森」です。



区民が選んだ足立区を代表する風景画「足立60景」(http://adachikanko.net/60kei/index.html)のひとつとして描かれています。





さっそく「佐野いこいの森」339スタート。



こちらが入口。外はフェンスで囲われているし、木が繁っているので、入口からなかの様子はまったくわかりません。ナゾの公園。


この「佐野いこいの森」は、もともと旧佐野家という大きなお屋敷の屋敷林。

昔、広い敷地をもつ家では、風や火の侵入を防ぐことを目的として、たくさんの樹木を屋敷のまわりに植えたんですね。それが屋敷林。

以前は立派なお屋敷だったんでしょう。地名の「佐野」も旧佐野家の名前から来ているそうです。

「佐野いこいの森」は、旧佐野家の屋敷林を足立区が買い取って、とくに手をいれず、自然のままの状態を公開しているそうです。

では、はいってみましょう。

公園に入るとこんなディスプレイ。森のドングリでつくったオブジェですね。



玉虫の死骸もあります。めずらしい。




奥に入ると、細い遊歩道があります。遊歩道を歩いていると、ときどき羽虫が耳元をかすめます。


整備されているのは遊歩道だけ。



色濃い緑の森が続きます。少し湿り気のある独特の森のにおい。大きく深呼吸してみます。まさに森林浴。


途中、クロアゲハにも遭遇。今日は(幸い)見かけませんでしたが、たまにヘビも出るそう。

公園内に公園の空撮写真が展示してありました。これをみると、どんどん森が成長していく様子がわかります。

昭和22年


昭和38年


平成20年


すごいですね。これってこの先もっとすごくなるんでしょうか。

深い森を抜けると中川の遊歩道にでました。川からの風が気持ちいいですね。


外から森の全景を撮ろうとすると、全くカメラに収まらない。都会とは思えない風景です。


北綾瀬にこんな森があったことびっくり。森はますます大きくなっている。あと10年後、20年後はどうなっているんでしょうか。

「佐野いこいの森」には、ケヤキやマテバシイなど約30種・約500本の樹木があります。

季節は秋だし、まさにサンサクにぴったりの場所。月に1回程度イベントも行われているようです。

(詳しい情報はコチラから→ http://www.city.adachi.tokyo.jp/faq/midori/1302.html

佐野いこいの森



営業時間
毎週 水・日曜日 9:00~17:00(2~10月)/10:00~16:00(11~1月)

定休日
12月29日~1月3日

住 所
東京都 足立区 佐野1-31[MAP]

URL
http://www.city.adachi.tokyo.jp/hodo/ku/koho/midokoro/0610.html

*内容はすべて取材時のものです。ご利用の際はお店等でご確認ください。
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