あ〜日本っていいな・・・そんな風に思った今回の取材。鶴の恩返し的な情緒ある風景が広がっていました。なんでもそうですが、極めるとかっこいいですよね。私もいつか・・・。
みなさま、“裂織(さきおり)”ってご存知ですか? なんでも、古くなった布を細かく裂いて、麻糸などと共に手織機で衣服や生活用品へと再生する織物のことだそうです。
私は言葉自体は知らなかったのですが、実物を見ると「あ!」となりました。例えばこういうもの。
みなさまも目にしたことがあるのではないでしょうか?
八潮にある「山ぶどう」さんでは、この裂織の教室を開いていらっしゃいます。先日見学させていただけることになり伺ってきました♪
まず目が釘付けになったのがこちらの手織り機!! 味があってなんとも素敵だな〜
こちらに通われている生徒さんが実践してくださいましたよ^ ^
まずは古い着物や布団などの生地に切り込みを入れて、手で裂きます。裂ききってしまわないで、端まできたら折り返し、長いひも状にします。
そしてたて糸には麻などの糸を通します。この作業が細かくてとても大変なんだそう。うん・・・気が遠くなりそうです・・・。
そしてよこ糸には裂いた生地を通していきます。
これを繰り返していくと、古布から新しい生地ができるんですね〜。なんとも根気のいる作業です。絵柄や模様を入れたい時は、その都度生地の色を変えるんだそうです。ひょえ〜!!
なので自分の思い描いたものを作るには、下書きをして、緻密に計画をたてていくことが大事になってくるんですね。こ・・・これは職人の世界でございます。
こうしてできた、こちらの見事な壁掛けは生徒さん作!! 月2回の教室通いで、半年かかって制作されたそうです。現在は購入することもできるそうですよ!
壁掛け どれでも1枚¥50,000(お問い合せは「手作り工房 山ぶどう」さんまで TEL:048-997-3413)
山ぶどうさんでは、その他にも生徒さんの作品や手作りキットなどがたくさん販売されています。人生初の編み物で、マフラーという名の雑巾ができた私にはキットの存在が心強いです!
元々、江戸時代の東北で始まったとされる裂織。農作業のない冬場の女性たちの仕事だったそうです。最後まで布を捨てることなく、繰り返し活用していく。見習わなくてはなりません。古布の持つ独特の色合いや、手触りもいいですよね。
そんな古布を愛してやまない先生が教えてくれる教室が月に4回開催されています。生徒さん募集中なので、興味の有る方はぜひ参加してみてくださいね♪
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★古布小物教室★ 古い着物や帯を利用して人形や鞄、洋服などを制作
開催日:第2土曜日・第4火曜日
時間:午前10時〜12時、午後1時〜4時の二部制
料金:1回¥1,000(材料費別)
★織物教室★ 裂いた布を使っての裂織が中心。織機の貸出有り。
開催日:第1・第3金曜日
時間:午前10時〜午後4時(昼食は各自持参)
料金:1回¥2,000(材料費別)
お問い合せは「手作り工房 山ぶどう」さんまで TEL:048-997-3413
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先生は、子供の頃にご実家で麻を作っていたそうで、種から育てていく過程を手伝っているうちにその魅力を知ったそうです。最初は編み物から始まり、今ではすっかり古布が大好きに♡ そして教室を開いて30年!! お話していても、その情熱が伝わってきました。
来週には2年ぶりの即売会も控えているそうですので、みなさんも足を運んでみてくださいね♪♪
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★「手作り工房 山ぶどう」展示即売会★ 様々なジャンルの手作り品を販売
開催日:9月15(火)〜17(木)
時間:午前10時〜午後7時(15日は13:00〜)
場所:草加アコス6階ギャラリー(イトーヨーカドー6階)
住所:草加市高砂2-7-1(東武スカイツリーライン 草加駅東口徒歩1分)
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手作り工房 山ぶどうさん、生徒さん、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。
手作り工房 山ぶどう
営業時間
日・月・火曜日 11:00〜16:00
定休日
水〜日
住 所
埼玉県八潮市中央4-1-15[MAP]
電 話
048-997-3413
URL
http://ameblo.jp/donnyan/
*内容はすべて取材時のものです。ご利用の際はお店等でご確認ください。
339(サンサク)編集部/取材・編集スタッフ
猫好きな2児の母。339中も道で会う猫をカメラにおさめる癖あり。ランチを2回できるほどの大きな胃袋が完備されているため、 体は大きくなるが心はしぼんでいく。