前回に続き、足立区六木にあるJWP女子プロレスさんの2回目です。
前回はベテラン選手であるコマンド ボリショイさんのインタビューをお届けしましたが、今回はJWP初、現役高校生でプロレスラーになった勝 愛実さんにお話しを伺います!
こちらが勝 愛実さん。とっても可愛らしい方です♪
勝 愛実(かつ・まなみ):1994年生まれ。JWPに在籍していた日向あずみ選手(2009年引退)に憧れ、2011年に現役高校生のままプロテストに合格してデビュー。2012年ジュニアチャンピオン獲得。2度の防衛に成功し、8月に3度目の防衛戦を控える。
「出会いはおじいちゃん家のケーブルテレビ」
―― まず、愛実さんが、プロレスラーになりたいと思ったきっかけを教えてください
愛実さん 中学生のとき、おじいちゃんの家に行ったときに、ケーブルテレビで女子プロレスの中継をやってたんです。それまで見たことないっていうか、そういう職業があること自体知らなかったから、もうすっごい衝撃でした。
―― それまで女子プロレスの存在を知らなかったんですね
愛実さん 家に帰って、すぐに母に「女子プロレスの試合を見たんだよ! 生で試合を見てみたい!!」って。それからしばらくして、忘れかけた頃に母がチケットを買ってきてくれたんです。
―― それがJWPさん?
愛実さん そうです。その試合で見たのが日向あずみさんだったんです。
―― 日向さんの試合を見ていかがでしたか?
愛実さん 日向さんの相手は黒人ですごく身体も大きかったんです。とっても勝てないだろうなと思ったんですけど、日向さんは流血しながらもベルトを守ったんです! それを見て、もう日向さんの大ファンに(笑)
「きっかけは、『週間プロレス』で当選したこと」
―― プロの世界に入ったきっかけは、やっぱり憧れの日向さん?
愛実さん そのころ「週間プロレス」っていう雑誌で「あなたの夢かなえます」っていう企画があったんです。私、日向さんにインタビューしたいって応募したんですけど、それがまさかの当選。
―― 日向さんにお会いできたんですね
愛実さん そうです。そのときはまだ自分がやりたいとは思ってなかったんですけど、日向さんから「JWPでプロレス教室をやっているから来てみて」と誘われて・・・
―― プロレス教室は、ボリショイさんとのお話しにも出てきました!
愛実さん 母にずっと「行きたい」っていってたんですけど、すぐにはいいと言ってくれなくて。でも母も「1回行けば大変さがわかるんじゃないか」って思ったみたいで、行かせてくれたんです。
―― プロレス教室に参加してみてどうでしたか?
愛実さん 私、身体を動かすの嫌いだったんで(笑)、自分がプロレスをやるって決めてたわけじゃないんですけど、やってみたらすごく楽しくて、私自身に火がついてしまって(笑)
―― それで通い出したんですね
愛実さん うちの母は、私を女手ひとりで育ててくれたんです。プロレスの道を目指すのは反対だったんですが・・・
―― 危ないことをやるようだし、お母さんとしたら心配ですよね
愛実さん でも、私が練習で技を教えてもらうたびに嬉しくて母に話していたら、「本気で頑張れるなら」って言ってくれて、今は応援してくれてます。
「ベルトを獲った試合のことは覚えてないんです」
―― 愛実さんは現在ジュニアチャンピオンでいらっしゃると伺ったんですが・・・
愛実さん 2012年にジュニアチャンピオンになりました。
―― ジュニアチャンピオンに挑戦するには年齢制限があるんですか?
愛実さん いえ、デビューして5年以内であれば年齢は関係ないんです。私と同年代の人もいるし、30~40代の人もいます。
―― ジュニアチャンピオンになった試合のことを教えてください
愛実さん 私、その試合の1週間くらい前に練習中に気を失ってしまって、病院に運ばれたんです。だから、JWPとしては欠場させようって決まってたらしいんですが・・・
―― それは大変!
愛実さん 私は欠場なんて考えられなくて「絶対出たいです!」ってずっといってたんです。
―― それで出させてもらえたんですね・・・ 大丈夫でした?
愛実さん 2~3日安静にしていたんで、ずいぶん勘が狂って、身体が動かない、どうしようって感じだったんですが、でも絶対出たかった。
―― そんな状態で試合を迎えて、不安もあったでしょう
愛実さん 当私が倒れたことをファンの方も知っていたので、試合当日に売店前で「頑張ってね!応援してるから!」と声をかけていただいたりして、もう絶対負けられないと思いましたね。
―― 試合は激しかったですか
愛実さん その日の試合のことはほとんど覚えていないんです。無我夢中というか・・・ とにかく勝ちたい一心で。
―― それでチャンピオンベルトを獲ったんですね! 次回の防衛戦はいつですか?
愛実さん 8月18日です。3度目の防衛戦になります。
「日向さんの記録を破りたい」
―― これからの目標を教えてください
愛実さん 私にとっての「神」である(笑)日向さんが、ジュニアチャンピオンを10回防衛してるんです。今の目標はそれを超えることです。
―― 11回の防衛!
愛実さん そうです。今はもちろん無差別級のベルトが人気だし話題ですけど、ジュニアタイトルも盛り上げていきたいですね!
―― ありがとうございました。8月18日の防衛戦、頑張ってください!!
愛実さんの練習のようすを見せていただきました。相手はライディーン鋼さんです。動画でご覧ください!!
さらにボリショイさんにお願いして、愛実さんの技を受けてもらいました!
コチラ、「ロメロスペシャル」↓
すっごいですね~
★おまけ★
ボリショイさんにお願いして、編集長が技をかけてもらいました~
それがコチラ↓
まず「スリーパーホールド」
そして「リストロック」↓
編集長の感想・・・
「いや、やらないほうがいい・・・」
日頃、ストレッチや筋トレを趣味としている編集長ですが、やはりプロは別もの、かなり堪えたようです。
次回は中森華子さんの登場です。お楽しみに~♪
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339(サンサク)編集部/取材・編集スタッフ
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