339北綾瀬地域内に「プロレス道場」があることをご存じでしょうか?
一度取材してみたい! と思っていたのですが、先日取材を申し込んだところ、快くお受けいただきました!!
こちらが今日の取材先「JWP女子プロレス」さんです。

JWP女子プロレス:ジャパン女子プロレスを前身として、1992年に設立された女子プロレス団体。
・・・で、入口横に

え?!
今日の取材を快くお受けいただいたのは、JWPさんの選手会を牽引していらっしゃる「コマンド ボリショイ」さんです。こちらの方です。

コマンド ボリショイ:ジャパン女子プロレス時代(当時のリングネームは「ボリショイキッド」)から活躍する覆面レスラー。身長150㎝と小柄ながら、体格のハンデをものともせず、JWP認定無差別級王座を獲得するなど実績を積み重ね、JWPの中心選手として活躍。現在ではJWPの活動を運営し、若手育成にも力を注ぐ。
今回は、コマンド ボリショイさんにうががったお話をご紹介いたします。
「やさしいオーナーさんに、すごく助けられてます」
―― JWPさんが六ツ木に来られたのはいつ頃ですか?
ボリショイさん 2002年です。もう10年になりますね。
―― なぜこちらに移転されたんですか?
ボリショイさん リングを設置する広さのある場所ってなかなかないんですよ。で、ここを見つけて。家賃もお手頃でしたし(笑)
―― 街の雰囲気はいかがですか?
ボリショイさん のどかで、みなさんやさしいですよ。ここはもともとただの倉庫でとなりはとなりはネギ畑だったんです。畑から砂が飛んでくるんで、道場マッチをするときは、トラックを横において、そこからブルーシートを貼ってたんです。そしたらここのオーナーさんが、「ブルーシートじゃ格好つかないだろうから」って畑側に塀を建ててくれて・・・
―― ずいぶん理解のあるオーナーさんですね!
ボリショイさん ここの屋根もロゴ入りでつくってくださって、「門がないと物騒だよ」って、門までつくっていただいたんです。

「レスラーになる自分しか考えられなかった」
―― ボリショイさんが、レスラーになったきっかけを教えてください。
ボリショイさん 子どものころ、クラッシュギャルズさんやデビル雅美さんを見て、とにかく憧れました。もう自分はレスラーになること以外考えられなかったですね。

―― 子どものころから強い意志があったんですね。
ボリショイさん そうです。レスラーになることしか考えていませんでした。そのために空手を習い、柔道を習い・・・
―― まわりの反応は?
ボリショイさん まわりは心配しましたよ。今は違うんですけど、当時はレスラーは25歳で定年でしたから。みんなに「その後の人生はどうするんだ~」って。
―― なんて答えてたんですか?
ボリショイさん 当時、ノストラダムスの大予言が話題になってて、「1999年に地球は滅亡するから、どうせそのときに死んじゃうんだから別にいい!」ってました(笑)
「自分の可能性にわくわくしました」
―― 実際、どうやってレスラーになられたんでしょう?
ボリショイさん オーディションを受けました。ちょうどジャパン女子プロレス(JWPの前身)ができたときで、身長制限もなかったんで合格できたんです。
―― 全日本女子プロレスは身長制限(160㎝以上)があったんですね。
ボリショイさん オーディションのとき私を推薦してくださったのが、憧れのデビル雅美さん。雅美さんに「まだ身長伸びてる~?」と聞かれて、「はい!! 伸びてます!!」って元気よく答えたんですけど、実はもう止まってて・・・(笑)
―― そのまま伸びなかった(笑)
ボリショイさん 入ってから3年目くらいに雅美さんから「あれ?! ピコ(ボリショイさんの愛称)、身長変わってなくない? 」っていわれて、「はい、実は・・・」と(笑)

―― 実際に入団されてみて、新人時代はどうでしたか?
ボリショイさん 楽しかったですよ。つらくて辞めちゃう人もいるんだけど、私の場合、レスラーになりたくて、お金を出して空手や柔道を習ってたから、それに比べたら、住むところを与えてくれて、食べさせてくれて、給料ももらって、そのうえプロレスを教えてもらえるんですから、最高ですよ。
―― デビュー戦のころはいかがでしたか?
ボリショイさん デビュー戦のころは、自分の可能性にわくわくしてましたね。どんどん力をつけていって、自分はどんなレスラーになるのかと思って。
―― つらい時期はなかったですか?
ボリショイさん 入ってから2~3年くらい経つと、だんだん自分の力が見えてきて、上を追いかけているのに下からも追い上げられる・・・ その頃はつらくなって、やめたいと思った時期もありましたね。
「神様がくれたごほうびだと思っています」
―― 想い出に残る試合をひとつ挙げるとすれば?
ボリショイさん 自分史を語るうえで絶対欠かせないと思うのは、デビル雅美さんの生涯最後のシングルマッチで対戦させていただいたことです。
―― デビル雅美さんは恩師のような方ですね
ボリショイさん 小さい頃から憧れの存在で、ずっとお世話になっていた雅美さんに最後のシングルマッチを申し込んで、対戦できて、そして勝つことで恩返しができた。リング上でお礼を言えたことは、神様がくれたごほうびだと思っています。
「未来への投資です!」
―― JWPさんでは、スポーツ教室をやっていらっしゃるそうですね。
ボリショイさん プロレスラー志望の子を対象とした「プロレス教室」は週2回、それから不定期で、一般の方向けの「スポーツ教室」を開催しています。
―― 一般の方むけの教室は、どんなことをされているんですか?
ボリショイさん 7月にすごく久しぶりにやったんですが、そのときは特別講師として藤原組長(プロレスラー 藤原 喜明氏)が来てくださったんですよ!
―― それはすごい!どんなことをしたんですか?
ボリショイさん 「関節技セミナー」とか。
―― 関節技セミナー?!
ボリショイさん 一般向けの教室は男性が多いんで、もう組長にガシガシ技をかけてもらったり、お客さんのほうががけたりで、大盛り上がり(笑)
―― それは楽しそうですね! 次回の予定は?
ボリショイさん まだ決まってないんですが、また続けてやっていきたいですね。
―― プロ志望の「プロレス教室」にはどんな人が通われてますか?
ボリショイさん 今、長く来ているのは中3と中1の2人です。2人ともプロレスが好きで、家族ぐるみで応援していただいているようです。
―― プロレス教室の参加費はどれくらいですか?
ボリショイさん 1回500円です。お金を取りたいというよりは、無料にするよりお金を払うことでモチベーションも上がるだろうと。私自身、プロレスラーになるために空手や柔道を習ってましたけど、本当ならプロレスを習いたかった。そういう場所をつくりたかったんです。

―― 500円でプロの方が指導されるのでは、ボランティアですね。
ボリショイさん 未来への投資だと思ってます。
「夢をかなえる場所にしたい」
―― では最後に、これからJWPをどんな団体にしていきたいですか?

ボリショイさん 若い選手の夢を実現する場ですね。私はレスラーとしての目標をちながらも、若い選手が夢を持って飛び込んできて、その夢がかなう場になるようJWPを運営していきたいと思っています。
―― ありがとうございました
インタビューを終えて・・・
ボリショイさんのストイックなプロレス愛、アスリートとしての強い精神力、そしてJWPの運営者として尽力されている姿に感銘をうけました。今後も注目していきたいと思います!
次回は、若手レスラーのインタビューをお届けします!!
☆☆☆☆☆ プレゼントのお知らせ ☆☆☆☆☆
JWP-PURE SLAM 2013〈8/18(日)後楽園ホール〉
ペア5組10名さまご招待!!

JWP女子プロレスさんのご厚意により、339読者のみなさまを8/18(日)後楽園ホールにて行われる「JWP-PURE SLAM 2013」にご招待いただきました!!(ペア5組10名さま)
ご希望の方は、応募方法をご覧のうえ、メールにてお申し込みください!
【応募方法(メール受付)】

(直接メールアドレスを入力してください)
タイトル:「JWPチケット希望」と記入
本 文:ご住所・氏名・電話番号を明記のこと
締め切り:平成25年8月9日(金)
*応募者多数の場合、抽選となります。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
ふるってご応募ください。お待ちしています♪
★おまけ★

秘訣は「トレーニングをして筋肉を壊したら、充分休ませて栄養を摂って、筋肉を回復させてからまたトレーニングをして筋肉を壊すこと」だそうです。栄養は「たんぱく質を1日体重の2倍のグラム(50㎏だと100g)を基本にバランスよく、満腹にならないよう細かく分けて食べる」こと(ボリショイさんは1日8食)。満腹にすると血糖値が上がるので、脂肪がついてしまうし、筋肉を壊して栄養をとらずにトレーニングすると、脂肪からではなく筋肉からエネルギーをとられてしまうそう。
・・・ちょっと難しいですね。こんな立派な筋肉をつくるためには、並々ならぬ努力と忍耐力が必要なのです。
JWPさんの取材はまだまだ続きます。次回をお楽しみに♪
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・力と技の競演「JWP女子プロレス」 - その1
・力と技の競演「JWP女子プロレス」 - その2
・力と技の競演「JWP女子プロレス」 - その3
PURE-J女子プロレス
*下記に移転しました。
住 所
東京都 足立区 中川3-14-9 [MAP]
電 話
03-5849-2341
URL
http://jwp-produce.com/
*内容はすべて取材時のものです。ご利用の際はお店等でご確認ください。

339(サンサク)編集部/取材・編集スタッフ
雨にも風にも夏の暑さにも負け続けております。日々の糧は、取材でみなさんにお会いできること+帰宅後の1杯のビールです。