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古民家探索~140年の歴史を感じる「八潮市立資料館」-2

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徐々に春気分がすすむ今日この頃。東京の日の出時刻も、いよいよ5時台に突入しました。毎日少しずつ日が長くなっていく感じが嬉しいです♪

八潮市立資料館ご紹介第2弾。今回は、施設に併設されている古民家をご紹介しますー! (関連記事はコチラから→八潮の歴史がわかります!! 「八潮市立資料館」-1)

資料館の通路を出るとすぐにある威厳のある古民家。

時代劇に出てくるお屋敷のよう。立派です。こちらは「旧藤波家住宅」。

「旧藤波家住宅」は、瓦ぶき・檜柱・黒漆喰外壁仕上げといった特徴をもった大型民家です。「藤波家」とは、その昔埼玉郡八條領後谷村(現八潮市)に土着、江戸時代を通じて名主となった家柄。最初は「本間さん」だったけれど、18世紀末に「藤波」姓となったそうです。

もともとは約4反という広大な敷地を所有しており、主屋や庭園のほか、米蔵、文庫蔵、物置など多くの建物があったそうです。

4反=1,200坪=約3,960㎡ですよね。100㎡と聞くと「広い家だなぁ」と思うのですが、それ以上は広すぎてよくわかりません。かなり広い、ということですね。

こちらが建て替え前の間取り図です。

当初の屋敷は「角屋(つのや)」造りというそうです。角屋造りとは、母屋から丁字形突き出して増築した形式で、八潮市域には角屋造りが多かったという特色があるそうです。間取り図を見てもよくわかります。

現在の「旧藤波家住宅」は明治9年(1876年)に建て替えられた建物。建て替え前の主屋部分を踏襲した間取りになっているそうです。

こちらは角がとれて(?)長方形になっています。この形(輪郭が長方形で、その周囲に突出部をもたない、最も基本的な造り)を「直屋(すごや)造り」というそうですが、「旧藤波家住宅」も、建て替えの際に当時一般化していた直屋造りにあらためたという経緯があるそうです。

それでは、順路に沿って外からなかへ入ってみます。

木造ながら140年以上も耐え続けた立派な造り。いぶして黒くなった木材も圧巻です。6年前の東日本大震災のときには少し損傷したそうですが、補修で済んだとのこと。昔の家ってすごかったんですね。家具調度も歴史と風情を感じさせます。

八潮市立資料館は「旧藤波家住宅」も含め、だれでも無料で入館することができます。いつでも何度でも楽しめるので、これからの季節、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょう。

また、いろいろな行事(もちつき・ひなまつりなど)も行われていますので、ホームページは要チェックです!!
八潮市立資料館HP

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次回:3月18日「昔のあそびツアー」
お申し込みは3月14日以降、資料館窓口、またはお電話(048-997-6666)で受け付けています!!

関連記事:八潮の歴史がわかります!! 「八潮市立資料館」-1

八潮市立資料館

営業時間
9:00~17:00 (民家のみ9:00~16:00)

定休日
月曜日(祝日の場合は翌日)

住 所
埼玉県 八潮市 南後谷763番地50 [MAP]

電 話
048-997-6666

URL
https://www.city.yashio.lg.jp/kurashi/shisetsuguide/shiryokan/index.html

*内容はすべて取材時のものです。ご利用の際はお店等でご確認ください。

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